- 日替わりコラム
Fri
3/14
2025
引き続き、「足の親指」のお話です。かつて日本の人は足の親指がしっかりと使える人ばかりでした。草鞋(わらじ)や草履(ぞうり)を履き、足の指が地面と仲良しでした。
さて、皆さまの足の親指は、毎日「地面についている」でしょうか。意識してみるとわかると思いますが、靴を履いた時、靴の中で親指が浮いていないでしょうか。試しに、足でグー・チョキ・パーをしてみましょう。「まず親指」から動いている方は、第1段階クリアです。ほかの指のほうが先に動いて、親指の動き出しが遅い、親指の第一関節が曲がらないなどの状態になっていたら、いますぐ対応しましょう。将来的に「歩行」に支障が出る可能性があります。
そこで、今日から取り入れていただきたいのが、「足の親指だけを使って、タオルを手繰(たぐ)る」運動です。「足の指でタオルを手繰る」は、足の指を使うためによく勧められる運動ですが、多くの方が意味のない動きをしています。足の親指だけで、タオルを手繰るようにしてください。ほかの指は使いません。どうしても小指側を使いたくなると思いますが、「親指だけ」です。何度か繰り返すうちに足の指や足の裏がいつもよりぽかぽかしてくるのがわかります。おめでとうございます。これが「足の指を使う」という感覚の第一歩です。
『1日1分で身体が整う首のセルフケア』著者/整体師能瀬千恵
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