- 日替わりコラム
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3/24
2025
規則どおり使用されている清潔な手袋に比べると、いくら洗っても素手は汚れています。汚れていないと思っても、雑菌で汚染されているかもしれません。雑菌で汚染された手で食品を取り扱うということは、すなわち食品に雑菌を付着させ、汚染させるということです。汚染は目に見えにくいため、意識して食品を取り扱いましょう。
汚染された食品は、その後どうなるでしょう。食品によっては、すぐに腐ったりカビが生えたりして、製品として出荷できなくなってしまいます。またそれに気づかず喫食してしまうと、最悪の場合、食品事故になってしまう恐れもあります。
ただし手袋をしても、その手袋が汚れていると、雑菌の汚染や異物混入の原因となってしまうことは、容易に想像できると思います。使い捨ての手袋を繰り返し使用するのはもってのほか。一般の作業用手袋も「もったいない」、「まだ使える」と考えず、決められたとおりに交換するようにしましょう。
また手袋が破れていると、汚れた手が製品に直接触れることになります。破れたままの手袋を使い続けるとさらに破損箇所が広がり、その破片が異物混入につながる危険性が高まります。破れを発見したら、すぐに交換するようにしましょう。
イカリ消毒編『食品工場必携 食品衛生べからず集』(2009年発行)改編
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