イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Tue

3/25

2025

衛生視点で感染症・災害時のBCPを考える(14)避難生活と防災トイレ・衛生管理ほか

 令和6年元日の能登半島地震の被災地では当初、既存のトイレが汚れて使用できない状態になりました。支援活動をした保健師によると、活動初日は避難所のトイレ清掃だったそうです。災害時のトイレの衛生管理などを考えてみます。
 (1)トイレの設置個数:国のガイドラインでは、発災当初で約50人当たり1基、長期化するときは約20人当たり1基の割合となっています。(2)排泄物袋の保管:体育館裏の軒下や校庭の片隅にブルーシートをかけて保管します。なお、排泄物袋の収集運搬は通常のパッカー車ではなく、荷台に平置きできる車が使われます。(3)仮設トイレの便槽:排泄物を貯留する便槽の容量は、300~450L程度です。1人1日当たりの排泄物量は、流し水を含めて約3Lと見込まれます。避難者100人、仮設トイレ2基(便槽450L)で試算すると、3日間で満杯になります。(4)トイレの清掃:熊本地震被災地の避難所では、保健師の助言により、午前2回、午後2回、夕方1回の計5回の清掃が実施されていました。清掃実施者は、感染予防の観点から、清掃用の服やマスク、使い捨て手袋を着用するのが望ましいでしょう。清掃後のトイレの消毒は、ノロウイルス感染予防対策で次亜塩素酸ナトリウム1000ppm(0.1%)の使用が推奨されます。

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オフィス環監未来塾 代表中臣昌広

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