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2025

「三方よし」は江戸時代の言葉ではない

 「三方よし」は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」と売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのがよい商売であるという言葉です。「三方よし」は江戸時代に生まれたものとよく誤解されるのですが、そうではありません。実は、昭和63年です。
 オルタナ本誌32号(2013年3月発行)の特集「近江商人『「三方よし』、グローバル企業にこそ」では、次のように記述しました。
 「『三方よし』は近江商人自身が生み出した言葉ではなく、大正期にモラロジストの廣池千九郎(麗澤大学の創設者)が近江商人とは関係なく用い始めたものだ。その後、近江商人の研究者であった故・小倉榮一郎・滋賀大学教授が、1988年に出版した『近江商人の経営』の中で、近江商人の精神を表す言葉として初めて引用した。その言葉に、いたく感銘を受けたのが、近江出身の堤康次郎(西武グループ創始者)の次男・清二氏で、彼の紹介により、広く世間に知られるようになった」
 そして近江商人の真髄は「他国商い」です。近江の地を出た商人が全国各地を訪れ、さまざまに商いをしたのです。暴利をむさぼることなく、まさに「買い手よし」、「世間よし」を貫いたため、その土地の人に喜ばれました。中には、進出先に商売の拠点を移し、永住した近江商人も少なくないと聞きます。

『オルタナ』編集長森 摂

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