- 日替わりコラム
Thu
4/3
2025
自坊・龍興寺は、680年(奈良時代)の創建で、今年1345年という節目の年を迎えております。
近年まで、寺に隣接された薬師寺小学校からは、子どもたちの賑やかな声が聞こえておりましたが、3年前にその役目を終え、薬師寺小学校を含む近隣3校の小学校と、1校の中学校が統廃合され、現在中学校のある別地に、新たな小中一貫校が開校されました。
もともと、薬師寺小学校の敷地は、龍興寺の境内地でありましたが、明治6年、次代を担う子どもたちの学校教育のために寺が譲渡し、今回の統廃合により、昨年、その敷地が、151年ぶりに下野市より返還され、再び龍興寺としての歴史を歩むこととなりました。
毎年、1月3日には、龍興寺の本堂にて、1年の多幸円満を祈願する新春大護摩供(しんしゅんおおごまく)を厳修(ごんしゅう)申し上げておりますが、今年は、旧薬師寺小学校の体育館を「大金堂(だいこんどう)」とし、屋根には薬師寺鬼瓦と鴟尾(しび)を設置し、堂内には、総高3.42メートルの「聖観世音菩薩立像(しょうかんぜおんぼさつりゅうぞう)」をはじめとする多くの大仏像を安置荘厳し、特に、今回の祈願法要では、昨年1月1日、元日に発生いたしました石川県能登半島地震によって被災された方々の「平穏復興」を祈念するため、石川県の浅野太鼓店さんに製作を依頼しました特大太鼓が響き渡る中、祈願読経厳修申し上げました。
合掌
下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多
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