- 日替わりコラム
Wed
4/30
2025
工場内の清浄度は、製造している食品が汚染されないように、その重要度によって分けられています。これを無視して清浄度の異なる部屋をそのまま行き来すると、作業着や作業靴に付着した異物や雑菌を清浄度の高いエリアへ持ち込んでしまうことになります。清浄度の高いエリアに行く場合には、ルールに従って着替えや靴の履き替え、エアーシャワーなどを行いましょう。
また、作業着や作業靴は、直接食品に触れる場所で着用するものです。そのままの格好で外部に出ると、作業着や作業靴の隙間などに石や異物などが付着し、場内に持ち込んでしまうことにもなりかねません。また雑菌による汚染を広める危険性も生じます。作業着や作業靴のまま外部に出ないようにしましょう。エプロンや手袋も同様です。「ちょっと食事」、「ちょっとトイレ」というようなとき、エプロンや手袋は邪魔になりますから、「すぐ着るから、ちょっとここに置いておこう」となりがちです。しかし、本来は置いてはいけない場所に置くと、汚れの付着や破損の原因となり、それがそのまま製品への汚染や異物混入につながってしまうおそれがあります。いわゆる「チョイ置き」はしないようにしましょう。そして、再度入場する際には、着衣着帽のチェックを忘れないようにしてください。
イカリ消毒編『食品工場必携 食品衛生べからず集』(2009年発行)改編
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