イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

5/7

2025

素晴らしき生きものたち(18)山菜待つ春

 「そろそろ採りに行こうかな」と思っていた矢先、立春に長期最強寒波がやってきました。わが家も70cmの積雪に覆われました。それまでは意外と暖かく、雪のない冬でした。そこでふきのとうを採りに行こうとしていたのです。
 ふきのとう——富山では、早いものは12月末に顔を出します。あの独特のほろ苦い味と香りが堪えられず、山菜採りのスタートには欠かせません。ところが山はすっぽりと雪に覆われ、ふきのとうは隠れてしまいました。雪が解けるのを待つしかありません。畑の野菜も雪の下。スコップで雪をかき、掘り当てるのもなかなか難儀です。鳥たちも降り続ける雪に困っている様子です。庭の餌台にもあまり姿を見せません。除雪された道端の灌木(かんぼく)の下で、食べもの探しに苦労しているのを見かけます。
 立春に降ったドカ雪はこの分だと、山菜を採る近くの山では4月まで残りそうです。ということは、雪解けあとから顔を出すふきのとうを長く楽しめることになります。タラの芽やコシアブラ、コゴミ、ワラビ採りと重なりそうです。あちらを見たりこちらを見たり、上を見たり下を見たり、この春は、忙しい山菜採りの予感です。
 鳥たちもそれまで元気で過ごしてほしいものです。

富山市ファミリーパーク 名誉園長/元日本動物園水族館協会 会長山本茂行

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