オフィスの今後の課題

　オフィスを専門とする協会は、アンケート調査から、今後、オフィスを更新していくにあたり何を重視するのかについて、主に以下のような項目があると報告しています。
　まず「加速された従来変化への対応」として、多様な働き方の拡充(テレワークやフレックスなど)、デジタル化の推進(電子決裁、RPA(ロボットによる代替)導入、DX推進など)、そしてイノベーションの場づくりを挙げています。「新たな変革要因への対応」としては、ダイバーシティ推進、ESG(環境、社会、企業統治を考慮した事業活動)対応、SDGs推進、ウェルビーイング(健康で幸福な状態)推進、AIツールの活用などを挙げています。そして「オフィスの役割変化への対応」として、コラボレーション(チームの協働環境の提供)、インタラクション(交流とつながりの促進)、ブランディング(理念の表現や文化の醸成)、ラーニング(知識と経験の交換と共有)などを挙げています。そして、興味深いのは、「コロナ禍対応への見直し」(テレワーク環境の充実または縮小、ハイブリッド環境の整備、オフィス回帰への促進など)に関する項目が上位になかったことです。このことから、すでにコロナ禍への対応は整備され、今はその調整段階に入っているのではないかと分析しています。

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