- 日替わりコラム
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5/20
2025
集印帳は本来、神社仏閣で御朱印を押印するためのものですが、それに倣い、御書印(書店)、御庭印(庭園)、御宿場印(江戸時代の宿場)、鉄印(第三セクター鉄道の駅)、御湯印(温泉)、御駅印(鉄道の駅)など、さまざまな「◯◯印帳」が登場しています。御朱印といえば四国八十八ヶ所霊場が有名ですが、全国の神社で集めることができます。最近は御城印集めがトレンドと聞き、遅まきながら集め始めました。江戸時代の天守がそのまま現存されている城が全国で12か所※1 あるので、まずはそれを集めることにしました。これらの御城印すべてはまだ集められていませんが、城を訪れること自体は、昨年弘前城を最後に達成することができました。1615年、江戸幕府が諸大名の勢力を鎮圧するために一国一城令を発したことで、全国に3000あった城が一気に170ほどにまで激減しました※2 。その後、明治時代に出された廃城令によってさらに減りましたが、現存の12天守は、長く困難な道のりを経て、今もそこに建ち続けています。ということで、老骨に鞭打って12の城を回りましたが、かなり大変でした。
神奈川県には石垣山城、小田原城や小机城址(こづくえじょうし)がありますが、三浦半島には江戸時代の城がなく、御城印を出す城はありません。三浦一族関連の城跡(衣笠(きぬがさ)城址、三崎城址など)があるだけです。
※1 姫路城、松本城、彦根城、犬山城、弘前城、丸岡城、備中松山城、松江城、丸亀城、伊予松山城、宇和島城、高知城の12城
※2 『歴史を訪ねる 城の見方・楽しみ方―天守・櫓・曲輪・石垣・空堀』小和田哲男監修 池田書店(2011)
NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰
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