ストレス社会を心穏やかに生きる(128)心は己を映す鏡

　私たちは、毎日、同じような景色を目にしながら、日々を生きております。朝、家で目が覚め、支度をして会社や学校に向かい、仕事や勉強に励み、また帰宅して、入浴や食事をとり、準備ができたら就寝する。
　今、皆さまの心には、どのような景色が映っておられるでしょうか。
　起床から就寝までの一日の時間をよくよく振り返ってみますと、実にさまざまな景色が、皆さまの心には映っておられることと思います。
　どんな人と会話していますか。どんなものを食べていますか。どんなことを考えていますか。一生懸命にできていますか。明るく元気にいられていますか。楽しく笑顔で過ごせていますか。
　ご自身の姿はどのように映っていらっしゃいますでしょうか。
　人は、それぞれに「役目」というものをもって、この世に生を受けていると言われています。この世界は、嬉しいことや楽しいことばかりではなく、むしろ、大変なことや苦しいことの方が多い世界です。
　そして、一生をどのように生きるかは、自分自身の毎日の「生き方」の選択によって変化し、代わり映えのしないように見える何気ない日々も、心の「在り方」によって、まったく違う景色に見えてくるものです。「当たり前」に思えるものほど「有り難い」ものはなく、「己を映す鏡」に磨きをかけることが、「役目」の一つなのかも知れません。

合掌

全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています