イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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6/6

2025

地域農業の未来を拓く(2)

 南阿蘇村は阿蘇山南麓に広がる観光地でもあるため、南阿蘇で農業をしたいという就農希望者も少なからず相談に訪れます。農業をしたいと思っても、農産物を栽培する知識や技術、農業機械を操作する技術、経営に必要な会計の知識、農地の確保、経営開始のための資金確保など、やるべきことはたくさんあります。しかも、これらのことをまとめて対応してくれるところは少ない状態です。
 そこで、南阿蘇村では令和3年に農業公社を設立し、空いている農地を仲介したり、地域おこし協力隊の制度を活用した新規就農研修を行ったりしています。これまでに11人を採用し、5人が就農しました。農地の仲介といっても、借り手がなかなか見つからない農地は、「道路が狭い」、「水が来ない」など、なんらかの課題を抱える場合も少なくありません。
 また、最近は、頑張って栽培した農産物が収穫期頃にイノシシやシカ、サルなどの被害に遭うことも増えてきました。しかし、そのような農地でもあきらめることなく守り続け、自分たちで食べものを作るための基盤を維持していくことが大切だと考えています。これからを生きる子どもたちが、不安定な国際社会の中で、自立した日本の国民として自信をもって生きていける力を育む土台になると考えています。

一般社団法人 南阿蘇村農業みらい公社 事務局長山戸陸也

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