イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Thu

7/3

2025

衛生視点で感染症・災害時のBCPを考える(16)酷暑期避難所演習の教訓

 2024(令和6)年7月、避難所・避難生活学会が実施した大阪府内の小学校体育館での酷暑期避難所演習に1泊2日で参加しました。その日の昼間の気温は35.4℃でした。体育館に空調はなく、可搬型のスポットクーラー4台と扇風機数台が置かれましたが、熱気と湿気で汗が流れて、ポロシャツが重くなりました。「完全な停電を想定したら、多数の熱中症患者が出ただろう」と思ったのです。そこで、今回の演習から得た教訓を衛生視点でみていきましょう。
 (1)屋外泊も選択肢に:午後12時に校庭に出た時、風が吹いて涼しさを感じました。体育館にとらわれず、車中泊や屋外のテント泊を選んでもよいと思いました。昼間は、校舎1階で過ごすという選択肢もあります。(2)体温を下げる服装:熱中症対策の専門家は、演習時に体温の上昇を抑えるのに、半袖、半ズボン、裸足を推奨しました。手足の血流の関係で、熱が放散しやすくなるためです。(3)温度が高い場所から遠ざかる:サーモグラフィカメラで室内の表面温度を測ると、就寝時にはベッドより床のほうが高くなりました。ベッドで寝ることが熱中症予防につながります。(4)声かけと熱中症対策:熱中症で思考力が低下し、体が動かなくなる可能性があります。お互いの声かけやこまめな水分補給が大切になります。

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オフィス環監未来塾 代表中臣昌広

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