イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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8/4

2025

日本の食品製造の未来を考える

 日本の食品製造業は今、少子高齢化という構造変化の只中にあります。人口減少は「日本の胃袋の数そのものが減ること」を意味し、市場規模の縮小は避けられません。同時に、生産現場では労働力不足が深刻化し、高齢消費者の増加に伴う食の安全・安心への要求もいっそう高まっています。こうした背景のもと、今後の日本の食品製造には「選ばれる製品づくり」と「持続可能な生産体制」の両立が求められています。具体的には、高齢者向けの健康志向・機能性食品への対応や、小容量・簡便性を重視した商品開発が挙げられます。また、HACCPを軸とした衛生管理の高度化は信頼確保の必須条件です。
 さらに重要なのが「海外市場への展開」です。国内市場が縮小する以上、成長市場への輸出・現地展開は持続的成長の鍵となります。日本製食品への信頼と品質は強みであり、衛生・安全管理の水準向上は海外進出でも優位性を生みます。一方、持続可能な生産体制には省力化・自動化技術の導入が有効です。これにより「衛生管理の標準化」、「属人化リスクの低減」も期待できます。
 つまり「変化を前向きに捉え、国内外で食の未来を担う体制を築くこと」が大切です。衛生・品質・生産性を同時に高める戦略こそが競争力強化への道といえるでしょう。

カゴメ株式会社/未来創造LAB 中小企業診断士宮﨑健太

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