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2025

三浦半島の自然と歴史(43)蘇る古墳時代

 3世紀から7世紀ごろにかけて築かれた墳丘状の墓のことを「古墳」といいます。東北や北海道の一部、南西諸島を除いてほぼ日本全域に分布しており、その数は16万基とされています。これだけの数が残されているのは日本以外にはないそうです※1 。
 三浦半島にも古墳があります。逗子市と葉山町の境界線上に位置する長柄桜山古墳群です。全長90m前後の前方後円墳で、4世紀ごろの築造とされており、神奈川県内に現存する古墳としては最大規模です。1999年3月、葉桜団地西側の山頂で、携帯電話の中継基地建設工事に伴う山林伐採が行われた際に埴輪片が発見された※2 ことをきっかけに、分布・確認調査により新たに発見されました(現在の第1号墳)。また同年4月、県内の考古学研究者の指摘から、その西側約500mの丘陵頂部も同様の古墳であることがわかりました(現在の第2号墳)。そして2002年に「長柄桜山古墳群」として国史跡指定を受けました※3 。
 そのほか前方後円墳として有名なのは、世界遺産にも登録されている大阪府堺市の百舌鳥(もず)・古市古墳群です。古墳は大きく高さもあるので、そばまで近づいても全体の形がわかりませんが、百舌鳥・古市古墳群は、堺市役所21階展望ロビーから仁徳天皇陵古墳をはじめとしたその一部を、肉眼で楽しむことができます。

※1 『古墳』松木武彦著 角川ソフィア文庫(2024)
※2 近隣に在住していた故東家洋之助氏により発見された
※3  「逗子市HP」   https://www.city.zushi.kanagawa.jp/shiminkatsudo/bunkazai/1004577/1004578.html

NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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