イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

9/3

2025

素晴らしき生きものたち(20)がんばれカルガモ母さん

 我が家の周りにはたくさんの野鳥がいます。朝、目覚めて小鳥のさえずりを聴いたり、木々の間を飛び回って餌を探す鳥を眺めるのは楽しいものです。ところが今年の春から夏にかけては、少し様子が違いました。庭に鳥があまりやってこなかったのです。餌台の餌も残っています。虫も例年ほど見かけません。春先の寒さによって、虫の発生のリズムが狂ったせいでしょうか。餌が少なければ鳥もやってこないはずです。どんな秋になるのか注目したいと思います。他方で、例年通りに暮らしていると思えるのはカルガモやカラス、サギなどの中型の鳥たちです。毎日の散歩の際に必ず目にする我が家の常連さんです。
 家の前には岸渡川(がんどがわ)と四十万(しじま)用水が接して流れていますが、常連さんの中に川幅や深さ、水量の異なるその2つの水環境をうまく利用しながら暮らす鳥がいます。カルガモです。普段は岸渡川で見かけますが、夏になると狭い用水を隠れ家にして雛を守り育てています。
 ところが今年、散歩中に足元からカルガモが飛び立ちました。車道と用水の間、幅1m足らずの短い草むらに巣と卵が8つありました。こんな場所に巣を作ったのは初めて。すぐそばを人や車が通り、イタチやタヌキの通り道でもあります。抱卵も孵化も子育てもできるか心配です。カルガモ母さんと雛が無事に秋を迎えられることを祈っています。

富山市ファミリーパーク 名誉園長/元日本動物園水族館協会 会長山本茂行

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