- 日替わりコラム
Tue
9/23
2025
京浜東北・根岸線の根岸駅北側には、広さ約19万3102m²の根岸森林公園があります。ここは、日本で最初に開設された本格的な洋式競馬場の跡地です。1867年に初めて競馬が開催され、1942年のレースを最後に廃止されました。戦後は米軍のゴルフ場として利用されていた時期もあります。公園全体が馬場の形に見えるのが特徴です。競馬場の建物の一部として残されている「旧一等馬見所」は、2009年に近代化産業遺産に認定されました。この建物は、アメリカ出身の建築家J・H・モーガン(1868~1937年)によって設計され、1929年に完成したものです。3つ並んだ塔が印象的なこのスタンドは、近代競馬の礎を築いた根岸競馬場を象徴する存在といえます。現在は外観のみ見学可能ですが、将来的には内部の公開も予定されています※1 。
一方、現在BMSAの事務所があるのは、JR山手線目黒駅にほど近い品川区上大崎です。駅から西方面行きのバスに乗り、桜で知られる目黒川を越え、大鳥神社を過ぎた場所に「元競馬場」というバス停があります。ここには1907年から1933年まで「目黒競馬場」として、1周1mil(約1.6km)の馬場が存在していました。1932年には、日本の近代競馬における基幹競走「東京優駿大競走(日本ダービー)」が創設され、その記念すべき第1回がこの目黒競馬場で開催されました※2 。
※1 「根岸森林公園」https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/negishi/※2 「目黒区広報:文化・スポーツ歴史を訪ねて目黒競馬場1」https://www.city.meguro.tokyo.jp/shougaigakushuu/bunkasports/rekishibunkazai/keiba1.html
NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス