- 日替わりコラム
Tue
9/30
2025
工場の機械や壁などに塗られている塗料が、さまざまな要因によりめくれてきてしまうことがあります。塗料片が製品に混入するおそれがありますので、めくれてきた塗料を見つけたら放置せず、剥がれ落ちる前に取り除きましょう。
また、作業中にものなどがぶつかり、機械を破損させてしまうことがあります。そのまま作業を続けると、破損した際に飛び散った破片が製品に混入したり、さらに破損がひどくなってその破片が混入したりすることもあります。破損を放置したまま機械を使用しないようにしましょう。どうしてもそのまま作業を続けなくてはならない場合は、破損部分に仮補修(一時的な補修)を行いましょう。その際、劣化しやすく一部がなくなっても確認できないもの(針金、ガムテープ、ビニール紐など)を使用すると、それ自体が異物混入の原因となってしまいますので、使用しないようにしましょう。
ただし、仮補修はあくまで”仮“、応急処置的な補修です。いかに劣化や破損しにくい材料で補修しても、完全に修繕されたわけではありません。仮補修の箇所が次第に劣化することもよくあります。機械を動かすのに支障がないからといってそのままにせず、本補修の計画をしっかりと立て、実行するようにしましょう。
イカリ消毒編『食品工場必携 食品衛生べからず集』(2009年発行)改編
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