ストレス社会を心穏やかに生きる(133)積善修行(せきぜんしゅぎょう)　子孫(しそん)を裕(ゆたか)にす

　近年、時代の変化とともに、時間の使い方や物事の考え方、学び方や働き方など、経済事情も含めた私たちの生活そのものが、劇的な変化を遂げています。「戦後80年」という時の流れの中で、先人皆様の精進努力の恩恵に与かり、お蔭様で「物」や「食」に恵まれた豊かな暮らしができるようになりました。
　テレビやネットなどのニュースで世界の情勢を窺い知る時、私たちにとっては、当たり前のように感じてしまう「平和」というこの日常が、決して当然のものではない、むしろ稀有な、本当に有り難い「幸せ」な時間なのだということを思い知らされます。
　考えてみれば、当時はテレビやネットもなかった時代、豊かで便利な生活に恋焦がれ、近未来的な道具を夢見、技術の積み重ねによって夢を託された先人方の知恵の結晶が、今、私たち一人一人の手中にあります。
　「大切な人々の行く末を願う」……昔から私たちのご先祖様方は、次代を生きる人々の「延命長寿」や「子孫繁栄」といった「幸せ」への祈りを一番に捧げてくださいました。
　現代、時代の変化とともに「幸せ」の"かたち"も様々にあろうかと思いますが、健やかで平穏なる心豊かな日々が、今も、そして、これからも続きますように、心より祈りをもって積善修行したいと思います。

合掌

全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています