- 日替わりコラム
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11/10
2025
頑張ったときや成果を出したときに「すごいね」と言われると、嬉しくなります。しかし、失敗したり何も成果が出なかったとき、自分の存在そのものの価値がなくなったように感じることはないでしょうか。それは実は「評価」と「承認」を混同しているからなのです。評価とは、個人の主観によるものです。一方、承認は事実を認める行為です。たとえば「髪を切ったんだ。似合っているね」という会話があったとします。その中で「髪を切ったんだ」は事実=承認、「似合っているね」は主観=評価です。この違いを意識するだけで、少し心が楽になります。
現代では、評価されないと承認されていないと感じてしまいがちです。しかし本来、評価は「積み上げた事実のあと」にやってくるものです。たとえば、赤ちゃんが歩くようになるまでには、ハイハイやつかまり立ちというプロセスがあります。私たちも同じように、「できた」ではなく「やった」という行動そのものに目を向けることが大切です。
セルフケアの第一歩は、「何もできていない自分も、ここにいてよい」と思えることです。そのためには、小さな一歩や、勇気を出して行動したこと自体に目を向けてみましょう。まずは、今日を生きているという事実から自分自身を承認することが、他人を認める第一歩になると思います。
ILFY 代表コーチ内藤響
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