イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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11/14

2025

半径2kmで栄養の循環をつくる(9)食養生の教え

 私が学んだ「食養生」は、現代の主流である西洋医学とは異なる医学体系として位置づけられています。紀元前の中国の医学書に記され、近年こそ広く知られるようになりましたが、30年前にはまだ一般的ではありませんでした。漢方医学を中心に、生薬(薬草を煎じたり粉にしたもの)を用いることを基本とし、「病を治す」とは、薬に頼らず、自らの免疫力を高めて治癒力を引き出すことに重きが置かれます。その根本にあるのは、(1)人は大自然の一部である、(2)人体の各部位は全体と切り離せない、(3)人体を巡る「気」が存在する、という考え方です。実践方法としては、(1)自然のリズムに合わせる、(2)全体の調和を図り部分を整える、(3)気の巡りを滞らせない、という3つの柱があります※ 。
 しかし実際には、自然のリズムに沿って暮らすのは簡単ではありません。潮の満ち引きや月の動きを意識していても、人間の都合で菜園講座を開き、最適な時期を逃すこともしばしば。食生活を整えていても、寝不足やストレスが重なると気の巡りが滞り、思うようにいかないことも多くなります。社会の中で忙しく暮らす以上、自分自身に意識を向けることは大きな課題だと感じます。そこで私は、楽しみながら続けられる工夫として、オフィスに季節を感じられる仕掛けを取り入れ、手仕事を文化として日常に加える取組みを始めました。

※ 『養生手帳 養生から生存へ』竹熊宜孝他著 公立菊池養生園(1985)より引用

ローカルフードサイクリング株式会社 代表たいら由以子

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