イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2025

実家の片づけ、親の身体的負担を取り除く動線収納

 全てのモノを出して要・不要を分けた後、それぞれの場所が使いやすくなるように収納していきます。このとき、細やかな配慮をしながら収めていくことが「使いやすい」「便利」「もっと片づけたい」と感じさせる重要なポイントです。
 たとえばキッチンの場合、食器棚や水回りに収納していくことになりますが、このとき、感覚的にではなく親御さんが使いやすいように収めていきます。「だいたいお茶碗はこのあたり、お皿やカトラリー、キッチンツールはこのあたり」と自分の感覚で収めてしまい、うまくいかない事例がよくあります。
 右利き・左利きなど利き手の違いはよくあることですが、たとえば高い場所は取りにくいけれど台に上るのは危険、また低い位置だと腰が痛いなど、身体的な配慮が必要になるのが高齢者の収納です。ちょっとした動作の負担が心身の負担となって「元の場所に戻しにくい=戻さない」につながりやすく、こうなるといくら整理・収納をしても、すぐに片づけ前の状態に戻ってしまいます。
 引き出しを一つ開けてモノをしまうだけの動作でも、自分たちよりも大きな負担がかかっているかもしれません。そうしたことを思い浮かべながら、最善の収め方を探し実践してみてください。

株式会社オフィスミカサ 代表/整理収納アドバイザー一級認定講師長野ゆか

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