イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

12/3

2025

猫は人類にとって最高にかわいいペットになった

 人類は数多くの家畜を作り出してきましたが、猫ほど人との関係性が大きく変化した動物はいません。ネズミ退治が出発点の野性味あふれる家畜が、疑似親子として人と愛を育む存在に変化したのですから驚きです。人との関係性の中で、小さなきっかけが意外な変化を招くという事実にも深い感慨を覚えます。
 猫と人との関係は、エサを人に頼るかどうかが大きなポイントでした。自分で狩りをしていた時代は野性的だった猫も、食餌のすべてを与えられるようになってからはオトナになる必要がなくなり、いくつになっても母猫(飼い主)に甘えるようになったという話は10月号でしましたが、これに拍車をかける要素がもう一つあるのです。
 哺乳類と鳥類の子どもは親の面倒なしでは絶対に育ちませんから、親に面倒を見てもらうための「信号」を発しているといわれています。具体的には「(1)小さくて、(2)まるくて、(3)柔らかくて、(4)温かい」という彼らならではの外見の特徴です。これらが揃うと文句なしにかわいくて面倒をみたくなるのです。ただ、このかわいさはいずれ消えていくのですが、猫の場合、オトナになっても人にとっては「4つの条件」を満たしたままです。だから今、猫は人にとって赤ん坊のようなかわいさを永遠に持ち続けるペットになっているのです。

動物ライター加藤由子

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