イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

DAILY COLUMN

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Thu

12/4

2025

日本の貴重な遺産「古墳」

 8月号で三浦半島の古墳について紹介しましたが、関東のそのほかの地域でも大規模な古墳群が発掘・整備されています。
 群馬県高崎市に保渡田(ほどた)古墳群があります。その中の八幡塚古墳の後円部からは舟形石棺が発見されています。内部に降りると、丁寧に復元された様子を見学できます。この古墳は、当時のヤマト王権と盟約した王だけに許された前方後円墳の形状がとられています。形象埴輪(はにわ)(武人、巫女、鷹匠、馬、ニワトリ、イノシシ、水鳥など)が出土しており、複製品が古墳の周りに配置されています。さらに、井出二子山(いでふたごやま)古墳も復元されており、舟形石棺も発掘されています。見事な景観でした。
 埼玉県行田(ぎょうだ)市には、埼玉(さきたま)古墳群※1 があります。丸墓山、稲荷山、二子山、将軍山などの古墳が再現・整備され、全体が公園になっています。その一つに登りましたが、思ったよりも大変でした。山城へ行くよりは楽でしたが、規模が大きい分、距離が長くなるので歩くのに苦労しました。
 狭い日本でピラミッドにも匹敵するような大規模な古墳が作られていたことには、建築技術もさることながら設計した専門家がいたことに驚きます。恥ずかしながら、前方後円墳は丸いほうが前だと勘違いしていたのですが、実は角張ったほうが前です※2 。仁徳天皇陵(複数の呼び名あり)を見ると鳥居があるほうが角張っているので、そちらが前です。

※1 埼玉県の県名発祥の地。丸墓山は、円墳としては奈良県の富雄丸山古墳に次ぐ日本で2番目の規模
※2 諸説あり
参考文献:『関東 古墳探訪ベストガイド 新装改訂版』古代浪漫探究会著 メイツ出版(2025)

NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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