- 日替わりコラム
Fri
12/19
2025
賑やかな立食パーティーでも、不思議と自分の名前だけは耳に届く——。このように、周囲の雑音の中から特定の音を選び取る力を、「カクテルパーティー効果」と呼びます。
そして、同じようなことが視覚でも起こります。たとえば、「新しい時計が欲しいな」と思い始めると、人が着けている時計に目がいくようになる——そんな経験はありませんか。このような「一度意識したものが、自然と目に入りやすくなる」という心の働きのことを、「カラーバス効果」といいます。脳は、自分が意識している情報に関連する刺激を無意識のうちに選び取る性質をもっているのです。
私はこの現象を、本を探すときにもよく感じます。書店の棚を前にして漠然と本を眺めていると、自分が求めているテーマやキーワードを含む本が、まるで光を放つように自然と目に留まります。棚の左上から右下まで、Zを描くようにサッと目を走らせるだけで、不思議と「これだ」と思う本が浮かび上がってくるのです。
この体験を、私は「背表紙効果」と呼んでいます。何か知りたいことや考えたいテーマがあるときには、ぜひ書店や図書館に足を運び、この”背表紙効果“を試してみてください。ネット検索では出会えない、広く深い情報との偶然の出会いが、きっと待っているはずです。
商品開発アドバイザーH・B 山越
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