- 日替わりコラム
Thu
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2026
皆さま、新年明けまして、おめでとうございます。「令和8年」という新しき年を迎え、心も新たに、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。本年の干支は「午(うま)」年。守り本尊は、智慧(ちえ)の光で私たち衆生(しゅじょう)を照らし、煩悩を滅却して、悟りの世界へ導いてくださる「勢至菩薩(せいしぼさつ)さま」です。
勢至菩薩さまは、「智力盛大(ちりきせいだい)の菩薩」であり、「月(つき)の化身(けしん)」とも言われ、一足(ひとあし)その御足(みあし)を踏み下ろせば、大地全体が揺れ動くほどの大いなる智慧の力を持たれると言われます。
特に、「地獄道(じごくどう)」・「餓鬼道(がきどう)」・「畜生道(ちくしょうどう)」という『三悪道(さんあくどう)』より私たちを救済してくださり、その智慧の力の「【勢】い」が、極(きょく)に「【至】る」という意味で、「大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)さま」とも呼ばれます。
『三悪道』とは、『六道(ろくどう)』のうちの「三悪趣(さんあくしゅ)」であり、これに対し、「修羅道(しゅらどう)」・「人間道(にんげんどう)」・「天上道(てんじょうどう)」の「三善趣(さんぜんしゅ)」のことを『三善道(さんぜんどう)』と申します。『六道』は、決して私たちの外にある世界ではありません。
「三悪道」も「三善道」も常に私たちの内にある世界であり、生まれる前の世界でも、死んだ後の世界でもなく、私たち自身の今日只今(こんにちただいま)の世界であり、『六道輪廻(りんね) 』とは、私たちの日々の生き方そのものなのです。
「勢至菩薩さま(ご真言 オン・サンザン・ザンサク・ソワカ)」の智慧の力を頂戴して、日々、より善き道へ進んで参りましょう。
合掌
下野国 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多
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