イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2026

半径2kmで栄養の循環をつくる(10)人は自然の一部である

 食養生の根本である「人は自然の一部である」という考え方を、本当の意味で理解するまでには長い時間がかかりました。それまでは、ただ「自然が好き」という感覚だけで、スキーやサーフィン、ドライブを楽しむ”自分劇場“の世界に生きていました。自然とのつながりや、自分が自然の一部として生かされている存在だという実感はなかったのです。
 転機となったのは阪神・淡路大震災でした。あの朝方の、命が揺さぶられるような恐怖を体験した時、自分は自然の大きな力の前では本当に無力で、小さな存在にすぎないのだと痛感しました。
 また、妊娠と出産では、自分が食べたものが子どもの命をつくるという体の仕組みの不思議さと責任の重さを改めて知り、子育てでは思い通りにいかない現実に向き合いました。さらに畑仕事を始めてからは、天気や風、虫や微生物、土や野菜といった自然の営みが、自分の都合では動かないことを思い知らされました。その”思い通りにならない不自由さ“の中でこそ、「自分は自然の一部なのだ」と実感できたのです。
 こうしていくつもの経験を経てようやくたどり着いたのは、人が自然の中に生きているという、あまりにも当たり前で、それでも深い真実でした。そこに気づけた今、自然の循環に身を委ねながら生きることの大切さを、心から感じています。

ローカルフードサイクリング株式会社 代表たいら由以子

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