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Wed

1/21

2026

素晴らしき生きものたち(22)クマたちとの共存の仕組み作りを

 日本中がクマ問題で揺れています。共存の仕組みができていないのです。共存するには相手を知らねばなりませんが、まだ人はクマを知りえていません。問題グマしか相手にしていないからです。わが国の鳥獣管理は農林・人身被害を基準にし、これに反する個体を排除する策でした。だから民間の猟友会依存で事足りていました。それ以外の個体や個体群は非絶滅を基準に保護してきました。
 しかし、この30年で事態は急変しました。里山が放置され、山の資源を野生動物が独占し始めました。シカやイノシシ、サル、クマたちは個体数と生息地を増やし続けます。この時点で、国は個々の被害対処策から科学的な種や個体群管理政策に転換すべきでしたが、できませんでした。いまや山は動物であふれ、そのつけが全国の現場と住民にきています。
 鳥獣保護法や鳥獣保護管理事業計画など多少は変わりましたが、まったく脆弱で被害防止策の域を出ていません。学習能力と適応能力の高いクマたちの後手を未だ人は歩んでいます。クマは変わったのに人は変わっていないのです。クマが市街地に現れ人身被害が起きるのが、特異なことではなく普遍現象になっています。野生動物の種や個体群全体の科学的管理と実施体制を早急に構築すべきと思います。

富山市ファミリーパーク 名誉園長/元日本動物園水族館協会 会長山本茂行

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