イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2026

中小企業は「やらない勇気」で強くなる

 日本経済はいま、数十年ぶりの物価高に直面しています。原材料費や物流費、人件費が軒並み上昇し、資本が限られる中小企業にとっては厳しい状況が続いています。この環境下で、中小企業が生き残り、持続的に利益を確保するために求められるのは、「何をやらないか」を明確に決めることです。
 中小企業は大企業と比べ、価格転嫁の難しい場面が多くあります。その中でも利益を生み続けている企業は、「選択と集中」を徹底しています。たとえば、利益率の低い小ロット生産、惰性で続いている季節限定企画、効果測定が曖昧な販促施策を思い切って停止します。そうすることで、現場に時間と人員の余白が生まれ、看板商品の品質向上や既存顧客へのフォローに投じる力が戻ってきます。結果として「また買いたい」と思われる価値が強化され、無理な価格競争に巻き込まれにくくなります。
 そのためには、自社がどの価値で評価されているのかを言語化するとともに、SKU※ 別の利益率などを定期的に可視化することが欠かせません。数値で現実を確認できれば、「やらない」判断は迷いなく行えるようになります。削ることはあきらめではなく、守るべき価値を際立たせる行為です。物価高のいまこそ、中小企業は「やらない勇気」で強さを磨くべき時です。

※ Stock Keeping Unit の略で、受発注や在庫管理を行う際の最小の管理単位

カゴメ株式会社/未来創造LAB 中小企業診断士宮﨑健太

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