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2026

動物の性が決まる仕組みの多様性(1)有性生殖の重要性

 私たちが目にする多くの動物には雌と雄が存在します。そして、雌雄が交配し、卵や子どもが産まれることで、その種が存続していきます。性が有ることで成り立つ生殖ですので、このような繁殖形式は「有性生殖」と呼ばれています。一方で、大腸菌などの細菌類は一個体の分裂により増殖するので、このような繁殖形式は「無性生殖」と呼ばれています。有性生殖の繁殖には二個体が必要なため、無性生殖に比べて相対的な繁殖の速度は遅くなります。加えて、繁殖のための器官を保持するといったコストも負うことになります。
 このような短所がありながらも、多くの生きものは有性生殖を採用しています。なぜでしょうか。無性生殖で生まれてくる子は親のクローンで、子の遺伝的特徴は親と同一になります。一方、有性生殖では減数分裂を経て生じた精子と卵子が接合することで、新たな生命が誕生します。生まれてきた子どもは、父親と母親から半分ずつ染色体(遺伝子の実体であるDNAとタンパク質の複合体)を受け継ぎ、父親と母親の遺伝的特徴が混ざった表現型を示します。
 このように遺伝的な多様性とそれに基づく表現型の多様性を生み出すことが、有性生殖の最大の長所と考えられます。二つの性が存在することは非常に重要といえますが、その決定方法は生物ごとにさまざまです。

中部大学 応用生物学部 准教授松原和純

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