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2026

動物の性が決まる仕組みの多様性(2)遺伝子で決まる性

 私たちヒトを含む哺乳類の性は、性染色体の組み合わせによって決まります。ヒトのゲノムは23対46本の染色体から構成されますが、これらの23対のうちの1対は性染色体と呼ばれており、その組み合わせが男女間で異なります。女性ではX染色体と呼ばれる染色体が2本で対を成すのに対し、男性ではX染色体とY染色体が対を成します。これらの性染色体は両親から1本ずつ子どもに受け継がれます。このような遺伝的に性が決まる方法を「遺伝性決定」と呼びます。
 哺乳類においては、厳密にはY染色体上に存在するSRY遺伝子が雄への発生を誘導します。哺乳類のように性染色体の組み合わせが雌で同形、雄で異形となるタイプを「XX/XY型」と呼びます。また、ニワトリなどの鳥類の場合、性染色体が雌で異形、雄で同形の組み合わせとなります。このような性染色体のタイプのことを「ZZ/ZW型」と呼びます。つまり、雄では2本のZ染色体、雌ではZ染色体とW染色体が対を形成します。鳥類ではZ染色体上のDMRT1遺伝子が性を決定します。
 このように、性決定遺伝子は一定のルールの範囲で生物種ごとに異なり、多様性が見られます。一方で、遺伝性決定は性比を一定に保つことに適した方法であるため、多くの生物種で採用されています。

中部大学 応用生物学部 准教授松原和純

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