- 日替わりコラム
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6/22
2026
SNSをはじめ、ネット上では、自分の言葉が予期しないところにまで届くことがあります。何気なく発したコメントが多数の目にさらされ、思わぬ形で「炎上」を引き起こすといったことも起きかねません。
コミュニケーションの質や内容は、相手やその人数によって大きく変化します。1対1の対話や少人数での会話では、相手の様子や立場に合わせることができますし、近しい人には打ち解けた言葉を使って心安さを示すこともできます。しかし、距離感のある相手や、たくさんの人を対象とする際には、慎重で丁寧な表現を用いるほうが安全です。
対面のコミュニケーションでは、そのあたりを自然と調整します。たとえば同じ社内の集まりでも、自分の部署内なのか、他の部署の人もいるのかによって、話し方は変わるものです。社外の人が加われば、さらに気を使うでしょう。共有するものが少ない相手に対しては、互いに理解できるわかりやすい言い方で、失礼がないようにしているのです。
しかし、ネット上では相手が見えにくい場合があります。対面とは違って、距離感の把握も困難です。趣味や関心が一致していたとしても、知らない人たちとの間で共有する土台に厚みは期待できません。手元で簡単に発信ができるからこそ、自分の言葉が誰に向かい、どのように受け取られる可能性があるのかを見極め、思わぬ失敗を避けたいものです。
文化庁国語課 主任国語調査官武田康宏
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