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Thu

6/25

2026

三浦半島の自然と歴史(48)新たな道路計画「西海岸線」(2)

 宇都宮ライトレール(愛称ライトライン)は3連接車両編成で、他都市のライトレール(LRT)と異なり狭軌(1067mm)を採用しています※1 。これは、地域事情による選択とみられます。本来ライトレールは、標準軌(1435mm)で低床式車両が基本となっており、乗り降りがしやすい設計になっています。しかし宇都宮の場合は狭軌のため、車両構造を工夫することで低床化が図られています。
 一方、三浦半島を走る京急線は標準軌です。そのため、終着駅の三崎口から延伸する場合、複電圧車両の導入など、整備次第ではライトレールの乗り入れが可能です。単線で途中に待避線を設け、三崎口~三崎港間をループ式ターミナルにすれば運転台は片側で済みます。この方式は、オーストリア・ウィーンの一部市電にも採用されています※2 。扉も片側だけで済むため、効率的な運行が可能になります。
 かつての半島全域構想の復活は容易ではありません。しかし、予算面の課題はあるにせよ、環境負荷の観点ではバスよりライトレールのほうが優位ではないかとも思われます。道路を併設すれば、新たな交通ルートの確保にもつながります。小網代大橋からは、マリーナ越しに相模灘、その先に富士山を望む見事な景観も期待できます。油壺マリンパーク跡地の再開発に向けたアピールとしても、有効なのではないでしょうか。

※1 『知って自慢できる日本の鉄道マル秘雑学』川島令三著 自由国民社(2024)p139
※2 同上:p143

NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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