- 日替わりコラム
Tue
7/7
2026
日々の暮らしの中で、「この空間は居心地が良いな」と感じたり、「なんとなく空気が合わないな」と思ったりしたことはありませんか。今回は、そんな目に見えない”香り“のお話です。
実は「香り」は、私たちの暮らしに大きく影響しています。ふとした瞬間に懐かしい記憶がよみがえったり、「この香りは落ち着く」と感じた経験はありませんか。嗅覚は脳と深くつながっており、ほかの五感とは異なる経路で伝わるため、感情や自律神経に直接働きかける性質があります。そのため、嗅覚はもっとも原始的で本能的な感覚ともいわれています。たとえば、カレーの匂いを嗅ぐと、食欲がわくこともあれば、苦手で気分が悪くなることもあります。また、焼肉の匂いも、空腹なら「とても良い香り」に感じ、思わずお腹が鳴ったり唾液が出たりします。しかし、食後で満腹ならどうでしょう。何の匂いか判別できても、空腹のときほど唾液は出ず、同じようには感じにくくなります。
このように、香りの感じ方は、そのときの心や体の状態によって大きく変わります。つまり、香りは単なる好みではなく、心や体に影響を与える”感覚のスイッチ“のような存在です。忙しい毎日の中で、知らず知らずのうちに乱れがちなリズムやコンディション。そんなときこそ、自分を整えるきっかけとして、香りを上手に取り入れてみませんか。
嗅覚反応分析士結城浩美
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