- 日替わりコラム
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7/27
2026
TBS水曜劇場『時間ですよ』が放送を開始した1970年の国内の銭湯数※ は1万7380件。2025年になると1562件に減少します。放送開始当時を思い返せば、夜になると銭湯に向かうカップルをよく見かけた記憶があります。今はアパートにもほぼユニットバスが入っていますから、時代は変わったものです。
銭湯を舞台とするドラマを作れば必ず撮影されるのが、銭湯の利用者のシーンです。番台(ばんだい)に座った出演者の周囲は脱衣所ですから、どうしても脱衣シーンが付いて回るわけです。特に女性の衣服の着脱の描写を、テレビが放送することに注目が集まりました。表現方法に関しては、刑法第175条(わいせつ物頒布等罪)に抵触しない範囲で行われているのですが、当時の価値観や慣習の枠を超えるような、開放的な演出が随所に見られました。これは演出を担当した久世光彦(くぜてるひこ)などの努力の賜物です。
出演者の亀井徳一を演じた三代目江戸家猫八さんが、間違えたふりをして女湯の扉を開けて入ってきます。松野まつを演じた森光子さんが一喝すると、「いけねぇ、また間違えちゃった」と言って男湯に入り直すシーンが有名です。人間性の回復を目的としたドラマの題材として銭湯を用いたことで、表現の多様性を開花させたといえます。
※ 全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会サイト「昭和33年からの組合加入銭湯数の推移」より
https://www.zenyoku.1010.or.jp/changes/(2026年4月現在)
写真技術研究所別所就治
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