イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2026

食品工場での衛生管理のポイント(26)作業後の清掃は手を抜かずに

 作業中は、食材の切れ端や包装材の一部などさまざまなゴミが発生します。これらは気づかないうちに床へ落ちたり、排水溝に流れ込んで溜まったりしますが、そのまま放置すると腐敗が進み、異臭の原因となります。さらに、虫を誘引するだけでなくそれ自体が餌や発生源となる危険性も高まります。このような環境で、安全で良質な製品を製造することができるでしょうか。作業後は、使用した器具を確実に洗浄し、工場内のゴミを確実に除去することが不可欠です。清掃こそが、食品製造の出発点であることを常に意識する必要があります。
 しかし実際には、ゴミを集めてゴミ箱に入れた段階で「これで終了」としてしまうケースも見受けられます。一見きれいに片づいたように見えても、それはゴミの場所を移動しただけにすぎません。散乱している状態よりは望ましいものの、衛生管理としては不十分です。ゴミ箱に集められたゴミは、虫やネズミにとって格好の餌場となります。つまり、ゴミ箱そのものが新たな汚染源となり得るのです。
 本来の清掃とは、ゴミを集めることにとどまらず、それを製造室から完全に排除し、定められたゴミ保管場所へ速やかに移動させるところまでを含みます。中途半端で終わらせず、作業後の清掃は最後まで徹底することが重要です。

イカリ消毒編『食品工場必携 食品衛生べからず集』(2009年発行)改編

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