- 日替わりコラム
Thu
8/20
2026
エイジフレンドリーとは、国が示した指針で、60歳以上のワーカーに対して特性を考慮した職場づくりを実現しようという考え方です。事業所に対し、その取組みが努力義務として求められています。
エイジフレンドリーな職場を実現するために、国のガイドラインではさまざまな事例を挙げて、職場の改善を促しています。たとえば、高齢者の作業に適した照度を確保する、工場での警報音を高齢者が聞き取りやすい中低音域にする、階段に手すりを設置する、通路の段差を解消する、床や通路には滑りにくい素材を使用するといった取組みです。また、不自然な作業姿勢をなくすために作業台の高さや作業対象物の配置を改善する、熱中症対策、作業を補助するパワーアシストスーツを導入するなども挙げられています。これらは機器や設備などのハード面ですが、高齢ワーカーの特性を考慮した作業管理や安全衛生教育といったソフト面の改善も求められています。
この10年で60歳以上の雇用者数は1.5倍に増加しました。一方で、労働災害による死傷者数に占める60歳以上の割合は、2018年時点で26%に達しています。そのため、高齢者はもちろん、すべての人が健康かつ安全に働くことができるエイジフレンドリーな職場環境づくりは、今後ますます重要なキーワードとなっていくと思われます。
東京造形大学 名誉教授地主廣明
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