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9/30

2026

老化のサイン(12)脳の老化

 アガサ・クリスティの小説に登場する名探偵ポワロは、「灰色(グレー)の脳細胞」を駆使して事件を解決します。なぜ「灰色」なのかについては諸説ありますが、知的活動を担う脳の組織が他の部分より灰色がかって見えることに由来するといわれています。一方で、健康な脳は豊富な血流によって実際には美しいピンク色をしています。
 加齢とともに脳細胞は減少しますが、脳には失われた機能を補う力があるため、すぐに症状が現れるわけではありません。しかし、脳梗塞などで広い範囲の血流が途絶えると、手足の麻痺や言語障害などが起こることがあります。
 脳の老化を防ぐためには、日頃から脳を積極的に使うことが大切です。新しいことに挑戦したり、趣味や学習を楽しんだりすることで神経回路が発達し、脳の機能を維持しやすくなります。最近は計算やパズルなどの脳トレも人気ですが、こうした活動も脳への良い刺激となるでしょう。
 高血圧や糖尿病などの生活習慣病は動脈硬化を進め、脳の血流を悪化させます。その結果、脳梗塞や脳出血のリスクも高まります。適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけ、また、知的好奇心を持って日々を過ごすことが重要です。体だけでなく脳も積極的に使い続けることが、いつまでも若々しい脳を保つ秘訣といえるでしょう。

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