- 日替わりコラム
Thu
10/1
2026
仏教には、「六道」という世界があり、私たちの死後、今生(こんじょう)における善悪の行いによって決められ、赴く先の世界であると言われております。
六道とは、「地獄道(じごくどう)」・「餓鬼道(がきどう)」・「畜生道(ちくしょうどう)」・「修羅道(しゅらどう)」・「人間道(にんげんどう)」・「天上道(てんじょうどう)」の六つの世界です。
「地獄道」とは、怨みや憎しみに縛られ、苦しみに閉ざされた世界。
「餓鬼道」とは、満足することなく貪り、飢えに苦しんでいる世界。
「畜生道」とは、本能に振り回され、理性の失われた世界。
「修羅道」とは、怒りに支配され、争いの続く世界。
「人間道」とは、苦楽が入り混じり、人の間(あわい)を学ぶ世界。
「天上道」とは、快楽に満ち、慢心しやすい世界。
私たちは、「六道輪廻」と申しまして、この六つの世界を生まれ変わり死に変わりしていると言われております。しかし、よくよく考えてみますと、私たちは、毎日、毎日、この「六道」を行ったり来たりしながら、一時、一時を、「輪廻」しているではありませんか。
「六道」とは、決して、遠く離れた死後の世界ということではなく、今生只今に生きる、私たちの「この身の内にある世界」。それは、私たちの「心」のありよう、「生き方」そのものということなのだと思います。
日々、どの世界に生きるかは、私たち次第ということなのです。
合掌
下野国 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス